ウニの場合、歩かない先には、大きな音や大声を経験した場所がありました。無理に進ませず、別ルートを選ぶことや、安全に抱っこできる場面では場所を移すことが、ウニとの散歩では合っていました。すべての犬に同じ方法が合うとは限りません。

こんなことで困っていませんか?

  • いつもの散歩なのに、急に座り込む
  • 進もうとすると、後ずさりする
  • 別の方向なら歩くのに、同じ道だけ嫌がる

「柴犬だから頑固なのかな」と思ってしまうかもしれません。でもウニを見ていると、その先に行きたくない理由があるように感じることがありました。

大きな音や大声のあと 同じ道で座り込む

ウニは散歩中に歩かなくなることが多く、暮らし始めて4年目の今もよくあります。特に立ち止まりやすいのは、ウニが怖がっているように見えた出来事と結びつく場所へ向かう道です。

2歳のころ

若い男性が大声で集まっていた場所を経験。それ以降、その場所へ向かう道で座り込むことがありました。

4歳のころ

爆竹の大きな音を経験。その場所へ向かう道でも、立ち止まることがありました。

暮らし始めて4年目の今

本当に嫌がるときは無理に進ませず、別ルートを選ぶか、安全を確かめて抱っこで場所を移しています。

そのときに見えた変化

  • その先へ進ませようとすると、ウニは後ずさりした
  • 息が荒くなった
  • 抱っこで別の場所へ移動すると、再び歩き始めた

「怖い記憶が原因」と断定はできません。ただ、場所を変えると歩けることから、うにの主は歩かせることより、まずウニが安心できる場所へ移ることを優先するようになりました。

歩かない=頑固とは限らない

大きく予測できない音や、過去の経験と結びついた場所は、犬の恐怖や回避行動につながることがあります。強い不安があるときには、呼吸が速くなる、逃げようとする、動かなくなるといった変化が見られる場合もあります。

一方で、歩かない理由は不安だけとは限りません。暑さ、疲れ、足腰の違和感などが関係することもあるため、いつもと違う変化がないかを見ることが大切です。

同じ道を進むより、歩ける道を選んだ

最初はその先へ進ませようとしましたが、ウニは後ずさりし、息が荒くなりました。そこで、同じ道を通ることにこだわらない方法へ変えました。

01

一定期間、その場所を通らない

気持ちが落ち着いて歩けるようになるまで、怖い出来事のあった場所へ向かう道を避けました。

02

別ルートで散歩距離を確保する

同じ道を進ませることにこだわらず、ウニが歩ける別の道を探しました。

03

本当に嫌なときは場所を変える

安全に抱っこできる状況では、別の場所まで移動。ウニは移動先から歩き始めることがありました。

これはウニとの散歩での選択です。抱っこが苦手な犬や、安全に持ち上げにくい状況では無理をせず、その場から距離をとる別の方法を選びます。

歩かないときに、まず確認したいこと

  • 近くに大きな音、大声、人や犬、見慣れない物などがないか
  • 路面の熱さや天候、疲れが影響していないか
  • 足をかばう、ふらつく、傷があるなど、歩き方や体に変化がないか
  • 呼吸、表情、元気、食欲が普段と違わないか
  • 驚いて急に動く可能性も考え、リードを確実に持てているか

ウニとの散歩で、今している流れ

  1. 安全な場所で一度止まり、周囲と体の様子を見る
  2. 引っ張って進ませず、向きを変えるか別ルートを選ぶ
  3. 安全に抱っこでき、犬が受け入れられる場合は、落ち着ける場所へ移動する
  4. 落ち着いた場所で、歩き始められるかを見守る
  5. 場所・音・人・時間帯など、立ち止まる前の状況を記録する

力で引いたり、怖がっている刺激へ一気に近づけたりする方法は、かえって不安を強めるおそれがあります。怖がり方が強い場合や、少しずつ慣らす練習をしたい場合は、獣医師や、報酬を中心とした方法を使う行動の専門家へ相談してください。

「歩かない時、どうしてる?」16件の回答

Instagramのストーリーズアーカイブに残っていた「歩かない時の対応」の自由回答から、1枚の記録に写っていた16件を匿名で分類し、それぞれの回答割合を算出しました。

37.5%

抱っこ

18.8%

おやつ・食べ物

12.5%

待つ・一緒に座る

ほかにあった声

  • 25.0% 静かな場所・少しずつ慣らす
  • 12.5% おもちゃ・楽しい雰囲気
  • 6.3% 歩かないことはなかった

ウニとの対応と重なったのは、無理に引っ張らず、抱っこや場所の変更を選ぶ声でした。一方で、おやつ、待つ、おもちゃなど方法はさまざま。別の「散歩コースは誰が決める?」という自由回答でも、犬に任せる、飼い主が決める、時間・気温・安全で変えるなど、家庭ごとに選び方が分かれていました。

こんなときは、動物病院へ相談を

急に歩かなくなった、繰り返す、足をかばう、触ると痛がる、呼吸の乱れが落ち着かない、元気や食欲も普段と違う場合は、行動だけで判断せず獣医師へ相談してください。

恐怖がとても強い、生活への影響が大きい、攻撃行動や自傷がある場合も、早めに獣医師や獣医行動学の専門家へ相談する目安です。

まとめ:立ち止まった先にあるものを見る

ウニが立ち止まったとき、うにの主は「頑固だから」と決めつけず、その先に何があるかを見るようになりました。ウニの場合は、無理に進ませず、別ルートや抱っこを選ぶことで再び歩けることがあります。

まずは安全を確かめ、周囲と体の様子を観察する。いつもと違う変化があれば獣医師へ相談する。この2つを忘れず、犬ごとに合う散歩の仕方を探していきたいと思います。

参考にした専門情報

一般的な安全情報の確認に使用した資料です。本文のウニに関する記述は、うにの主への取材をもとにしています。